境界標は何よりも重要です
戸建(土地)の取引には、境界標の問題がたびたび生じます。
大切な資産である戸建ですが、その権利を確定する境界標に関しては、日々生活している中で意識している人は少ないかもしれません。
今年ご相談を受けた住宅売却に関して、「境界の話は知っている」、または、「聞いたことがある」という方でも実際に自分の敷地内で見たことが無い方が多数いらっしゃいました。「境界標はあるのが当たり前だ」と思っている境界標ですが、お客様と一緒に境界確認をすると見当たらず困惑される場面が多々あります。建築してから20年、30年と経過する中で、地中に埋もれてしまったり、自分や隣地で塀を作成した際に境界標が引き抜かれていた、そんなことが普通にあることなのです。
不動産を売却する際には、原則として所有者が購入者に境界を示す義務があります。
戸建(土地)を所有している方は、まず、自分の敷地を確認してください。境界標の確認は、将来の売却時に備えて自分の資産維持、保全のためには必須です。
さて、確認したところ該当する位置に境界標が見えない場合には、まずは、土を掘ってください。といっても勝手に隣地に立ち入ることはできませんのでご注意を。長年の間に土中に埋まっていることが大半です。しかし、それでも見当たらない場合は、測量が必要です。この場合には、土地家屋調査士にご相談ください。隣地との協議など、境界確定には思いもかけぬ時間を要する場合もあります。私は、土地家屋調査士ではありませんが、ご心配な方にはアドバイスいたします。不動産の相続登記が義務化される時代ともなりました。
境界標の確認をすることにより、大切な資産の維持や安心の相続に備えることが必要です。