これから住宅を購入する方の参考になれば幸いです。
低金利時代が20年以上続いています。
私は、平成6年に新築マンションを購入しました。
当時のローン金利は、何%か想像できますか。
3.6%です。私は、住宅金融公庫(現、住宅支援機構)で借りました。当時は、3.6%が史上最低金利と言われ、史上最低金利に多くの人が乗せられマンション業界は活況を呈していました。
当時、札幌市内の新築マンションの供給数は年間1万戸を超えていたのです。昨今のマンション供給数は年間2,000戸前後ですから、不動産市況とは大幅変動するものだと、身に染みて感じます。
さて、金利ですが、当時の3.6%史上最低と言われた時代から30年を過ぎようとしています。今や変動金利は1%を割り込み、0.5%未満など低金利が当たり前の時代となっています。
私は、近々、金利は変動期を迎えると考えています。金利は上昇局面に突入するということです。
既に、欧米、その他の地域も多くの国でインフレを抑えるために、高金利政策に転換しています。いつまでも、日本だけが、日本の事情により金融政策を低金利で継続できるわけがありません。
おそらく、来年には、日銀の黒田総裁が交代し、金融政策も見直しを迫られるでしょう。そうでなければ、経済調整のため円安が更に進み、1ドル150円を超えるかもしれません。
住宅購入後、返済30~40年の期間中において、いまのような低金利が続くと考え、安易に借入することはリスクが大きいことを意識する必要があります。
というわけで、これから住宅を検討する方は下記をご参考にするようお勧めします。
① 毎月の支払いに余裕がある方、リスクを好む方は、変動金利を選択する。
② 金利上昇した場合、支払いが厳しいとお感じの方、リスクを好まない方は、固定金利を選択する。
もし、3000万円借りて、金利が2%上昇すると、毎月の支払いは約3万円の支払増加となります。
今一度、自分に合ったローン計画を検討したうえで、変動金利、固定金利を選択しましょう。