SWOTは、スウォットと読みます。
ご存じの方も多いと思いますが、経営分析(会社の現状分析)の手法のひとつです。
SWOTとは、4つの英語(項目)の頭文字を並べたものです。
S : strength 「強み」
W: weak 「弱み」
O: opportunity 「機会」
T: thread 「脅威」
会社内部の分析として「強み」「弱み」の項目を洗い出します。自社の競合会社を参考として比較してください。
例えば、「強み」としては、〇〇の特許がある、〇〇のこだわり商品がある、資格を持った社員がいる、社長に有力な人脈がある、・・・・など。
「弱み」としては、商品に特徴がない、借入金が多い、社員の高齢化が進んでいる、・・・など。
会社外部の分析として「機会」「脅威」の項目を洗い出します。
例えば「機会」は、〇〇の需要が増加している、〇〇の補助金制度ができた、・・・など、外部の環境としてチャンスと思われる点をあげます。
「脅威」は、〇〇の規制が厳しくなった、材料費が高騰している、コロナが流行している、・・・など、外部の環境としてマイナス面がある項目をあげます。
さて、この分析は、経営者単独でも可能ですが、自分ひとりで洗い出すと漏れ、抜けが生じます。私が中小企業診断士のメンバーと複数でSWOT分析を行う場合、全体では自分ひとりで考えた項目の倍程度の項目がでてきます。漏れと抜けを少なくして正しい分析を行うためには、経営者、社員の複数名で分析することをおすすめします。
項目出しの方法は、壁に模造紙をはって、「強み」「弱み」「機会」「脅威」の4項目を記載してポストイットを使い、各自が記入、貼りつけのうえ、分類・整理することがシンプルです。
他の方法としては、各自がPCを使い、エクセル、スプレッドシートなどで同時に入力する方法もあります。どのような方法が良いか、会社内で試して独自性を模索してください。
これで、会社内部と会社外部を取り巻く、環境分析が完了します。社内で客観的な分析を行い、情報を共有し、見える化することが、今後の会社の方向性を検討する最初の行為です。
次回は、このSWOT分析を活用した戦略策定方法としてクロスSWOT分析のお話をします。