今日は、小学校で学習する「滑車の原理」と経営について話をします。
「滑車の原理」は、皆さんご存じだと思います。
建設現場でクレーンに使われています。重い物体をロープと滑車で動かしています。
滑車は、定滑車と動滑車の2つに分類されます。
昔を思い出し、おさらいですが、
定滑車は、滑車が固定されていて動かない滑車です。動滑車は滑車が動く状態にある滑車です。
定滑車は、物が動く方向と引っ張る方向が逆で、力の大きさは物と同じ力が必要です。
動滑車は、物体にかかる力の「半分の力」で物体を動かすことができます。
動滑車だけを2個使うと必要な力は4分の1に減少します。3個なら8分の1となります。
なぜかは図を書いて確認してみてください。
(文字で説明するとわかりにくく申し訳ありません)
さて、この滑車と経営との関係ですが、
経営の中に「滑車」というツールを意識的に使うことが、企業の今後の方向性転換や生産性向上に役立つということです。何が「滑車」となるかは、個々の企業次第です。
例えば、企業で「定滑車」は、新技術やコンサルタントでしょうか。社内でのみ検討していたことを新技術やコンサルタントを使うことにより新たな方向性が見いだせるかもしれません。
「動滑車」は、IOT技術や機械投資でしょうか。これらを活用することにより、それまでの何倍もの効率性向上を得られるかもしれません。
また、他社との連携は、「定滑車」と「動滑車」の組み合わせになります。企業の方向性を多様化し、互いの生産性の向上や収益の拡大を図ります。
「滑車の原理」を社長や社員が意識することにより、使う「滑車としてのツール」を模索して会社を繁栄させましょう。
同じことを継続していても、競合他社には勝てません。