今日は、中学校で学ぶ「仕事の原理」についてお話します。
ビジネスでは、「今日は仕事をした」というと、人が働いて結果を出した、あるいは、結果を出すプロセスを通じて使うフレーズです。
物理学では、「仕事をした」とは、力を使い、動かした(距離)で測られます。 文字で表すと、仕事量=力×距離 となります。
この式からは、いくら力を使っても移動距離がゼロなら仕事量はゼロとなります。残酷なことに力を使っても結果(仕事量)は、ゼロです。(例:物体を100キロの力で押しても、物体が動かなければ仕事量はゼロ)
ビジネスでの仕事の評価は、結果だけではなく、プロセスも重視しようという評価方法もあれば、結果だけを評価する仕組みを取り入れている組織もあります。
さて、あなたが経営者ならば、従業員が「仕事をする」ためには、どのように組織を運営しますか。
仕事の原理からは、動かすことが結果に繋がります。動かないことには、結果はゼロです。経営者・管理者は、従業員の結果が思わしくない場合には、プロセスを見ることよりも、その社員に力に応じた仕事のあり方を見直すことが重要です。力に応じた仕事でなければ結果はでません。無理に結果だけを求めてても、また、プロセスだけを評価しても良い結果となりません。
中小企業は、在籍している従業員に応じた適切な教育、投資を行い、人材力を今よりも向上させることによって、組織全体の仕事量が増やせるのです。製造、サービス、飲食、全ての業種で共通です。
「仕事の原理」を念頭に置き、人材力向上のために、いつ、誰に、何を、どのように行うか、を従業員に応じて決定し、実行することが組織力の向上(仕事量の増加)に繋がります。