住宅購入の際に借入する「住宅ローン」の話です
一例を挙げます。
3,000万円を金利1%で借入します。(借入期間中1%固定とします)
・25年返済なら113,061円/月、総返済額33,918,520円。利息は3,918,520円。
・35年返済なら84,685円/月、総返済額35,567,998円、利息は5,567,998円。
・40年返済なら75,856円/月、総返済額36,411,270円、利息は6,411,270円。
25年返済と40年返済を比較すると、約250万円の利息額の差があります。一方、15年も長く借入でき、月々の返済金額も少ないからそれでいいんだ、という方もいるかもしれません。
その通りです。
購入する人それぞれの価値観を含め、適切な住宅ローンがあるのです。(損得計算上では、金利が同じであれば、どれも差はありません)
住宅を建築あるいは購入する時には、一般的に販売担当者から35年ローンを勧められることでしょう。
理由は、月々の支払額が安いからです。安い、だから買いやすいと感じてもらうためです。
最近は、土地、新築、中古を問わず価格が上昇しています。
そのような状況ですから、金融機関からは、返済期間の長い40年ローンが増加していると聞きます。
さて、あなたは何才で住宅を購入しますか。何年間の住宅ローンを選びますか。
30才で35年ローン、払い終えるのは65才です。40年ローンなら70才です。
40才なら35年ローンで完済時は75才、40年ローンなら80才です。
これまで営業マンは「退職金でまとめて返済できますよ」、「事前返済してローン期間を短くしましょう」など将来の不安を払拭する話をしていました。しかし、今後は、退職金は減少、貯金額も不安定、将来の未確定要因が多くなっています。
人それぞれです。お金が潤沢にある、稼げる人で高級住宅に住むことに価値が高ければ高級住宅を購入すべきです。お金に不安があるなら、借入に無理をしてはいけません。
住宅は購入してからもお金がかかります。屋根の手直し、管理費の値上げ、税金等々。
住宅ローンは、借入できる金額ではなく、支払える金額でもなく、家族の将来の生活設計(ライフプラン)を考慮に入れて検討する必要があります。
住宅ローンは、ライフプランを資金面から「見える化」して検討することが大切です。