新築マンションの平均発売価格が発表されました。
不動産経済研究所は、2月24日に2021年の新築マンションの全国平均発売価格をを前年比2.9%上昇の5,115万円と発表しました。5年連続で過去最高を更新し、初めて5千万円を突破となります。
札幌市は、なんと28.3%上昇し、平均5,026万円と主要都市で一番の上昇率でした。
そのような中ですが、本日は、住宅の「買い時」についてのお話です。
マイホームを検討するときは、多くの決断するべきことがあります。
①購入か賃貸か
②戸建かマンションか
③エリア、金額、間取り、面積、借入方法 など 二者択一ではない要素
そのような物的なこと以外に「いつ買うか(建てるか)」も大きな問題です。
「今買い時でしょうか」というご質問を多数いただきます。(今回の対象は、主に20~30才台のファミリーの皆様です)
外部環境と内部環境の観点から考えます。
<外部環境>
- 金利動向:現在の金利水準はどうか、今後の推移は、上昇するか下降するか。
- コスト面:材料費、人件費、燃料費、その他のコストはどうなるか
- 景気動向:デフレ、それともインフレ
- 住宅需要:短期需要、長期需要、少子高齢化、金利水準の影響はどうなるか
さて、皆様はどう判断しますか。
<内部環境>
- 支払面:今後の家庭収入はどうか、職は安定しているか、支払に不安はあるか
- 家族面:家族計画、子供の年齢、学区、学校、親戚、友人
- 介護面:両親
- ライフプラン:今後の家族の幸せな未来のあり方
「買い時」を決めるのは外部環境面では、ある程度明確に是非を答えられます。一方、内部環境面では、各個人の優先状況が異なり、「買い時」の答えが一律ではありません。
私見となりますが、「買い時」は
- 外部環境面では、今後の金利上昇、コスト上昇、インフレ懸念から「今買い時」と判断します。
- 内部環境面では、転勤がなく、子供が小学生未満、支払不安がない方は、広いエリアで検討でき「今買い時」です。
新築、中古とも価格上昇していますが、マイホームは投資ではありませんので、「今買い時」かどうかは、各個人の内部環境を勘案して決定してください。
自己資金が少なく、初めての購入で40才台35年ローンは厳しいです。
タイミングを逃し、年月が経過してから長期ローンを組むことは、人生100年時代の誤った戦略となり得ます。