お耳にしたことがありますか。
「原野商法」は、山林や原野で実際には建築ができない、あるいは、該当場所すらも特定できない土地に整然とした宅地や道路の図面を作成し、あたかも建築できるように誤認させて販売する商法です。1970年から1980年代にかけて、悪徳不動産会社が盛んに行っていました。
当時は、土地神話があり、国民の値上がり期待を煽って販売したのです。
これらの土地は、日本全国にあります。札幌市内にも多数あります。
以前、私は、北海道内のゴルフ場開発のために、ある土地調査をしたところ、コースの中央に原野商法の土地があり、所有者の多数が所在不明のため、その土地を避けてゴルフコースを計画したことがありました。まったく、迷惑な話です。
最近、私に、お客様から購入した「原野」を処分したい、または、相続した原野を何とか売却できないか、など相談が多くなっています。
基本的には、売れません。利用価値がないので購入する方がいません。
最近は、この原野商法を更に悪用し、不動産会社が所有者を探して「買い取ります」、「買う人がいます」などと誘いの連絡をしてお金をだまし取る手口が多発しています。本当に、ひどいですね。
購入した原野を処分する方法は、複数あります。
ですが、処分のためには、一定の費用や費用をかけない場合でも工夫が必要です。
重ねてとなりますが、決して「買い取ります」、「買う人がいます」などの言葉にはご注意ください。